YouTube動画感想

【両学長動画感想】エリートサラリーマンの質問から考えること

こんにちは、えむべえです。

2020年7月21日にYouTube1にアップされた、両学長 リベラルアーツ大学チャンネルの動画、

”第202回 【老後は安泰?】エリートの年金額と「末路」について解説【お金の勉強 初級編】”https://www.youtube.com/watch?v=mZnahVIurFM

を視聴しての感想を述べていきます。

質問者さんは、年収トップ50位に入る一流企業のエリートサラリーマンさん

質問内容は、年収1,100万円で仕事も楽しい、先輩は退職金として3,000万円ほどもらっている様子(自分ももらえるはず)、収入も多いのだから年金も十分もらえるため、

両学長が提唱するお金に関する力を勉強したり、老後の資産形成をする必要はないのではないか、という質問です。

質問に対する学長の答えは、

  1. 退職金は3,000万円もらえるとは限らない
  2. 年金は質問者さんが思ったほど多くもらえないかもしれない
  3. お金に関する力がないと、想定していないお金の問題に対応できないかもしれない

そのため、誰もがお金にまつわる5つの力をつけようというものでした。

さて、このブログは若手の勤務医や研修医の先生にみていただきたいと思って作成しています。

ほとんどの勤務医の先生は、今回の質問者さんと同様に、研修医を終えれば、時間外やバイトなどを合わせれば年間1,200万円ほど(税引き前)の収入が得られるようになります。

ただ、大学の医局に入局すると医局人事による転勤が多くなりますので、必然的に退職金はあまり計算できないものになります(もらえないわけではありませんが、一定ではないという意味です)

また、年金については、勤務先によって厚生年金であったり、大学院在学中などでバイトのみでの生活の場合は国民年金のみであったり、となりますので、そもそも定年後の年金収入は小さいものとなります。

定年後の収入ですが、諸先輩がたをみていると、院長、大学教授などを務められてきた方は、民間病院の顧問や所長などに再就職される方から、高齢者の方々の介護施設などの代表者などに転身される方もみえます。

基本的に、現場の仕事を続けられている方が多くいらっしゃいます。

理由は、医療という仕事が好きだから、という方もいらっしゃれば、ご子息が大学進学などされているため、お金が必要という方もいらっしゃいます。

これから、医師過剰の時代になっていくといわれます。

定年後の職場も奪い合いとなっていく可能性が高いため、安定した収入が得られないという事態も想定しなければいけません。

医師のマネーリテラシーは高くない

医師は、現役時代、ある程度高額の給与が確保でき、また、忙しければ忙しいほど、お金を使う時間がないため、自然と貯蓄が大きくなっていることが多いです。

そのため、数少ないお金をつかう場として、病院や病棟内の会食(コロナウィルスで制限中)、学会期間の懇親会(これもコロナウィルスで自粛中)で、ややグレードの高い食事をすることが多いですし、

多忙、患者さんの命を預かる仕事というストレスからなのか、車や時計などの購入に向かう傾向があります。

両学長が言われているように、価値観は人それぞれですので、車や時計の購入が浪費になるのか、モチベーション向上のための自己投資のひとつとなるかはわかりませんが、

重要なのは、それらの購入に対する認識が、その人の価値観と同じ方向を向いているか、だと思います。

貯蓄ができているからマネーリテラシーが高い、というのは間違っていると思いますので、

えむべえ本人もですが、ぜひともお金の勉強を続けていき、マネーリテラシーを高める努力をしたいものです。

マネーリテラシーの向上が、本職のモチベーションの向上にもつながる

医師の本職は、自分の知識、技術などをもちいて、患者さんの苦しんでいることを治療する、緩和させることです。

対象となる患者さんが、目の前の患者さんなのか、研究をすることで自分の前にはいない多くの患者さんなのかは、働いている環境によって異なります。

現在の医療現場の環境では、医療機関も医師の収入も、バイトというシステムに頼っている部分が大きくあります。

しかし、医師がバイトをすることで、先ほど述べた本職が疎かになったり、効率が落ちてしまっている可能性があります。

まずは、無駄と思われる生活コストを削って出費を減らし、給与以外の配当を中心とした安全な収入の窓口を得ることで、自分の本職に集中できる環境を作っていただきたいと思います。

また、老後や普段の休暇など、本業以外で自分の大事にしたい部分(えむべえであれば、家族との時間となります)にも時間を割ける環境をつくって、医師という仕事が魅力的なものになって欲しいです。

少しでも参考にしていただければ幸いです、それでは。