こんにちは、えむべえです。
地方都市で勤務医として働きながら、子供3人を育てるべく、子供たちの教育費、妻と自分の老後費用などをコツコツ準備しているアラフォー医師です。
本日の話題はこちらです。
勤務医の退職後のお金、仕事の問題
あるベテラン勤務医が来年の3月で定年退職を迎えられることになりました。
彼は、大学病院で勤務していた時には准教授として学会や同門内でも一目置かれている存在でした。
十数年前に地方の公立病院へ副院長として赴任し、精力的に仕事をされていました。
ただ、若干パワハラ体質(一昔前では普通?)だったようで、人望はあまりないという評価の方でした。
現在、退職後の職を探しているようですが、これがうまくいっていないようです。
お子さんはすでにみなさん自立されていますが、収入目的で仕事を探されているとのこと。
65歳を過ぎても、収入を得るために職を必死に探されている姿をみて、思うところを述べていきます。
勤務医の退職金、年金は少ない
医局制度が崩壊しつつあり、昔ほど異動をすることが当たり前ではなくなりつつありますが、
医師はキャリアアップや医局人事などで勤務先が変わることが多いです。
ですので、勤続年数が大きく関わる退職金にはさほどの期待はできません。
公立病院、企業が経営する病院など経営母体は様々ですが、年々退職金の金額が小さくなっていることは一般企業と同様のようです。
また、年金についても、多くの病院の給与が、基本給に医師手当や時間外手当などを上乗せすることで他職種との差別化を図っており、
年金の受給額は一般的な収入の方々と大きく変わりません。
職場が変わる過程の中で、年金保険への加入手続きがうまくすんでいない方もいらっしゃるようです。
ですので、生産年齢の時期から、老後の収入を意識した行動が必要となります。
給与以外の所得を得る方法を準備しておく
常勤として働いている勤務医は、最低で年収1000万円を超える水準である程度安定した給与が得られます。
この潤沢なキャッシュフローに甘えて、生活レベルを上げすぎてしまうと、キャッシュフローが小さくなった時に困ってしまいます。
勤務医の給与は多いとはいえ、基本的に労働の対価として得られています。
逆に言うと、労働ができなくなってしまうと、対価が得られなくなるということです。
一生懸命働くことができるうちはいいですが、収入を維持するために働き続けなければいけないというのは、えむべえはしんどいのではないかと思います。
特に医師の仕事は人の命を預かっていますから、仕事を続けるためには、日々の情報の最新化をしなければいけません。
好きな仕事ができていれば、勉強も苦にならないのですが、経験が少ない分野や苦手な分野の仕事をしなければならない時にはストレスが大きくなってしまう可能性があります。
年収が1,500万円得られているうちから不労所得をコツコツと得られるよう準備しておくと収入をみて仕事を選ぶのではなく、内容をみて仕事を選ぶことができる可能性があります。
定年後の医師の仕事は、健診業務、老人健康保険施設の雇われ施設長などがありますが、選べる仕事、職に就ける人数にも限りがあります。
収入や生活レベルを維持するために60代後半になってもバイトをかけもちしている医師の方もいらっしゃいますが、えむべえ的には少し遠慮したい老後の生活だと思っています。
生活レベルを上げすぎない
医師は、比較的高い水準で安定したキャッシュフローが得られるため、生活レベルを上げてしまいがちです。
年収1,500万円の時に貯蓄がほぼできないような生活をしていると、いざ年収が500万円まで下がった際に(それでも一般的には十分な生活なのですが)、その生活に満足できず、結局収入を得ようと焦ってしまう方がいらっしゃいます。
働くだけであればいいのですが、高齢になってから、慣れない投資(実は投機レベルのハイリスクなもの)に手を出して資産を溶かしてしまったという先生もいらっしゃいます。
元から生活レベルを上げずに生活を送っていれば、資産も築くことができており、その資産からの不労所得で自分が満足できる生活ができる可能性が広がります。
自分が幸せと感じられる生活を送れるように
人の幸せというのは、人それぞれですので、えむべえがお伝えしていることが正しいとは思いませんが、
定年まで仕事第一で全力疾走されてきた先生が、定年後の職を探すために後輩のいる病院をまわって職の斡旋を依頼する姿は、
えむべえの価値観では少し哀れに思えてしまいました。
えむべえは、医師という仕事に誇りを持っていますし、患者さんが快方に向かった際の充実感は何ものにも代えがたいと思います。
なので、えむべえも定年退職後、なんらかの形で医療現場に携わりたいとは思っていますが、
収入も得られて、仕事も自分の希望する内容の仕事もして、などとあまりに主張をしすぎると「二兎を追うもの、一兎をも得ず」となってしまうかもしれません。
えむべえ的には、定年までに資産を大きくし、生活費の全てとはいかないまでも、労働による所得に頼らなくてもいいレベルの不労所得を準備し、
老後の充実した生活を送ることを目標にしていきたいと思います。
少しでも参考にしていただければ幸いです、それでは。